読了:芝村裕吏『この空のまもり』
読み始めたら、あっという間でした。
2日くらいでしょうか?
視点がころころ変わります。
群像劇、とでもいう構成なのですかね。
今より少し先の日本が舞台です。
2012年時点で色々と問題になっていることをそのまま拡大したような時代。
確かにほっとけばこうなるよね、と納得できるような感じになっています。
絶滅したお一人様、タグ付け、文字で貼り付けられる罵詈雑言。
SFというよりはS(少し)F(不思議)な雰囲気だなあと思いましたね。
SFだけど宇宙人もロケットもトンデモ兵器も出ません。
怖いシーンでも人間だけです。
出てくるガジェット類も時間経過すればそうなるよね、と納得できるくらいの範囲でした。
思ったよりも短かった、っていうのもあります。
ハヤカワ文庫にありがちな長すぎて、途中で投げたくなるような感じがない。
勢い任せに読めました。
Kindle版が出てますので、そっちで読むといいかもしれないですね。